最終話

春はもうすぐそこ


長い間ご愛読ありがとうございました。m(_)m

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あとがき
 まだ僕がサラリーマンをしていた頃、しばらく会社の独身寮で暮らしていました。単身赴任のおじさんなんかもいましたけど、多くは20代の男ばかりで、僕にとっては楽園みたいな場所でした(笑)。その頃の独身寮でのいろいろな体験を何かしらの形にして残しておきたいと思って描き始めたのがこの「独身寮日記」です。ログをとっていないのでいつから描き始めたか定かではないのですが、春編の第1回を見てみると、平成13年4月1日に五月女くんが入寮していますので、ほぼまる8年描き続けていたことになるのだと思います。当初は、こんな長くなるとは思わず、「春編」などとつけたのだと思いますが、その辺りの記憶ももはやありません^^;
 先ほども書きましたように、「独身寮日記」は独身寮での僕の体験を、五月女くんを通してフィクションを加えながら描いていこうとしたものです。ですから、春編の最初のほうのエピソード(ゴミ捨て場に「使用済み」のエロ本があったり、お風呂でふと目を上げると目の前に同僚のち●こがあったり)は実際の出来事をもとにしてます、秋編や冬編でも実際のエピソード、例えば、好きな人の窓を見上げながら今何してるんだろうと思ってみたり(秋編)、寒いから僕もフトンに入れてーとか(冬編)を取り入れていますが、話が進むにつれて、実際にあったエピソードを話しに盛り込んでいくものから、登場人物たちの物語に変わっていきました。秋編まではコメディでしたが、番外編辺りから「恋愛」的要素が加わって、冬編ではそれまでになかった心理描写も取り入れてみました。 当初は登場人物の明確なキャラクター設定をしないで描き始めましたが、最終的には主要な登場人物はそれぞれの人格を持つようになったと思います。
 今回で「独身寮日記」は一旦終了しますが、まだまだ描ききれてない独身寮でのエピソードはたくさんあります。また、冬編では、先を急いだために読者の方に多くの謎を残してしまった結果になったと思います。いずれその辺りを含めて続編を描くつもりでいます。そのときまで、独身寮のメンバーとはしばしのお別れです。
 書きたいことはたくさんありますが、この辺で。長い間ほんとうにありがとうございました。しばらくお休みした後、新しいマンガを連載いたします。ひきつづきよろしくお願いいたします。
                                                                      2009.2.26 そう太